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今回は、勉強と学力について書いてみます。 受験生や、その家族 または 小さなお子さんをお持ちで これからの勉強方法を知りたい方にお勧めです。
私は、内科医をしています。ある地方国公立大学医学部を約20年前に卒業しました。実際の知力は別にして 一応偏差値は60後半にないと合格できない学部ですので、受験勉強の世界での成功者がまわりにたくさんいる状況でした。そんな友人たちと話をして どんな人が 受験に勝てるのか ちょっと考えてみました。 思いつくままに書くので しょうもない事もあるかもしれませんが お付き合いください。
その1 みんな 字を書くスピードが速く、ノートの記載が奇麗
自分は、字は、そこそこ速く書けるのですが、ノートのまとめがいまいちでした。しかし まわりの友人は、ノートの記載が よくまとまっていて 印象深いです。頭の中で整理する能力が高いのか 小さいころからの訓練の賜物でしょうか。
その2 たくさんの情報の中で 試験での重要点を絞るのがうまい。
医学部の定期試験は、こなすべき情報量が、甚大です。これをうまく処理できずに 精神を病んでしまう方もします。ほとんどの同級生は、何とかやりくりしていました。
同級生たちに共通するのは、押さえるべきポイントと捨てるポイントの見極めがうまいことです。大学の試験は60%とれれば合格の試験が多いので この見極めが効果大です。
ここからは、あくまで私の推測です。同級生は、私学中高一貫校出身者が多かったです。中高一貫の進学校でたくさんの情報を日々処理をする事を求められ 自然に 大量情報の扱いに精通したのではないでしょうか。(ちなみに私は 県立普通高出身のため 情報処理がうまくなく苦労しました)
その3 試験とは 出題者との駆け引きと思う人が多い。
試験問題は、基本 人が作ります。そうすれば一定の癖やこだわり 傾向が出ます。高校時代の友人も これを意識している人もいました。しかし、医学部の同級生は、これの分析をかなり真剣に時間 労力をかけて行う印象があります。受験エリート校の高校生たちは、他より真剣に この人間くさい駆け引きを試験というもので行っているのかもしれません。
その4 とんでもない天才的能力を持つ人は、ごく少数で 多くは、天才的能力よりは、習慣や努力で 学力を獲得した。
私の同級生の一人に 本当に天才的な記憶ができる人がいました。 見たページをそのまま写真として記憶できるのです。その人は、見ただけでほぼすぐに覚えられるので 勉強時間が極端に少なくても 高得点を得ていました。これは、マネできるものでなく まさに天才でした。
その他の同級生は、このような特殊能力はなく 能力としては一般的です。後天的に環境や努力で学力を獲得したと思います。
その5 中高一貫エリート校の出身の方も優秀ですが、それ以上に 地方公立や 地元公立2番手高出身の方は、もっと優秀でした。
医学部などの偏差値の高めの大学に合格するには、中高一貫進学校に行く事は、やはり有利なようで、たくさん同級生でいました。ある意味 大多数が、このようなエリートのレールに乗った人でした。
マイノリティーとして 地方の公立高など 受験では、ちょっと不利になる環境出身の人もいました。ところが、この人達の学力や その後の医師としての活躍が半端ないのです。特に印象的なのは、地元公立高校の学区2番手高出身の女性で 本当に優秀でした。一回 本人に なぜ高校受験の時に一番手高に行かなかったのか 聞いてみました。本人によると 中学の時は、そんな勉強していなかったから学力なかった。しかし、高校に入り 医師になる夢ができたから勉強真剣にやった との事です。
いい環境に身をおくか いい夢や希望を抱くか 本当に いろいろだと勉強になりました。
以上 取り留めもなく書きました。参考にして頂ければ 幸いです。
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