”公文”について早期教育で利用するのはあり!実際の体験と検証

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今回は、現代の寺子屋 ”公文式”についてです。私の子供も通っています。一般論から利用して感じる事 そして 自分が思う利用方法について考えてみます。

公文式は、誰が運営しているか

大阪市に本部がある 株式会社 日本公文式教育研究会が中心となり フランチャイズ展開をしている組織です。教室数は、2020年3月時点で16100教室が全国にあります。

 

費用 月謝について(2020年7月現在)

東京 神奈川

1教科につき

小学生まで7700円   中学生8800円  高校生以上 9900円

東京 神奈川 以外

1教科につき

小学生まで7150円   中学生8250円  高校生以上9350円

英語の場合は E pencil  という教材購入必要で 6600円かかります。

ちなみに他の教育費

進研ゼミ 小学生講座 6年生  4教科+英語  5730円

Z会    小学生講座 6年生  4教科+英語  8730円

栄光ゼミナール     6年生通常コース  1教科あたり8640円

相場としては 自宅学習用教材よりは、高いが、一般の塾よりは 割安というところでしょうか。

公文独自の特徴

①自学自習

基本的に 先生が根掘り葉掘り 教えません。教材の例題に従って学習するスタイルです。

→ 確かに 長年教材として洗練されていますので、例題はしっかりしています。しかし、欠点は 理解が、十分できない領域へのカバーが十分でなく、細かい苦手分野ができがちです。ここに親のフォローいれる必要あります。

②個人別 学力別

同じ学年でも 学習習熟度によって、教材の難易度が全然違います。学年を超えて 先に進める事は、可能です。まさに飛び級です。小学生が、高3相当の微分積分を勉強することをしている生徒もいるようです。

→この”飛び級制度”が公文の最大の特徴かつ魅力と思います。公文側も、これを推奨していて先に進んで学習が進んでいる生徒に プレゼントを渡す制度があります。

③スモールステップ

教材を細かく設定し、それをクリアしていくシステムです。算数なんて 本当 同じような内容 何枚させるのだろうと思うくらい やりこませます。

教科個別の内容と特徴について

基本的に 算数 (数学) 英語 国語の3教科です。理科 社会はないので 公文のみで受験勉強が完成するわけではないのが現状です。

算数

これも公文の最大の特徴ですが、計算練習が、メインで 図形 文章題は ほぼありません。公文側の見解は、算数 数学が苦手になる人の特徴は、計算の不慣れであることが多いので そこを重点的にやるということのようです。また公文は、大学入試対策を最短距離で行う事も方針の一つで、図形などは、大学入試での重要度低いので あまりやらないと ある本に書いてありました。

→この計算への偏りは、個人的にいい点 悪い点両方あると思います。小学生は、計算力強化をまず行うべきで、これは我が子も十分恩恵を得たと思います。しかし、一方で 数学の考え方は、学べず 子供が 現在 中学受験勉強を4年生で開始しましたが、戸惑いが強い状況です。

国語

これの特徴は、2つです。

一つは、日本語の文法をきちっと学べる事です。                             主語 述語 形容詞  助詞などについて 学ぶ内容になっています。 小学校の授業で これらの事を十分にやらないので、語学としての日本語の基礎ができるので 本当にありがたいです。

もう一つは、様々な種類の文章を読ませる事です。 夏目漱石のぼっちゃん に始まり 乙武洋匡の五体不満足など 自分の好き嫌いに関係なく 選別されているので 知識 教養の幅は 広くなったような気がします。

英語

E pencilという教材の使用が特徴です。 使用する紙の教材に これをタッチすることで 記載された文章の 英語の音声が流れるしくみです。語学で必要な音声の要素は、これがでカバーします。

長文読解能力をみにつける事がメインのため 文法の勉強法がちょっと荒っぽく感じますが、全体的英語力は、つけられます。

私の子供も 公文英語のおかげで 早期に 英検2級合格できました。

我が家の経験を踏まえて 公文をどう使うか

基本的には 公文を早期教育に使用するのは賛成です。

理由

① 勉強の習慣ずけには最適

こなすべき枚数が明確で、また勉強時間も あまりかからず 低学年にはもってこいです。

② 特に語学系の教材のできが良い。低学年でもこなせる内容である。

③ 飛び級制度があるので、得意科目で 先取りの教育が受けられる。

先取りして 勉強を前に進めると その後楽です。我が子も 国語が得意で 小学生のうちに中3過程までやる事で、中学受験での勉強移行が スムーズで 強みになっています。中学受験しなくても、中学入学後 先行した分野の勉強量を少なくでき 他の教科に割り当てる事もできます。また 何といっても 本人の自信に繋がります。

小学校高学年以降の利用は お勧めしません。

理由

① 算数 数学が 計算ばかりで、図形 文章題への対応が、ほぼないのは、高学年以降の勉強では 明かに不利であるため

大学受験制度の変化が、近年あり 複合問題が今後主流になると考えられます。複合問題とは、化学の内容を英語で説明する、数学の図形と物理の内容を併せるなど 教科を数個合わせたような問題です。カバーしていない領域が存在する事は、複合問題主流の時代で明らかに不利です。

また 数学の文章題 思考を問う問題への対応が 我が子を見ていると 明かに遅れます。直近の中学 高校受験においても 好ましくないように感じます。

② 受験科目を全て網羅していない

理科 つまり 生物 化学 物理   社会 つまり 地理 歴史 政治経済の勉強が公文では基本 できません。

③ 基本 短い時間でこなせる課題への対応のため 時間のかかる問題への対応能力を鍛えられない。

小さな紙の裏表をこなすタイプのため、それなりに時間をかけて解く問題に対応難です。将来的に東大 京大などの難関校への受験まで可能性を広げようとすると 不利です。

 

結論  公文は 小学校低学年までは 使いたおし  高学年以降は 速やかに撤退!

 

子供2人の親として  浪人時代 大学受験を 研究しまくった者として書いてみました。参考になればうれしいです。

 

 

 

 

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